写真

奈義町現代美術館、快と不快のあいだで

奈義町現代美術館、快と不快のあいだで

何気なく雑誌のページをぱらぱらと繰っていたら、岡山県奈義町に現代美術館があるということを知った。奈義町は、毎夏帰省している田舎から車を10分も走らせれば着いてしまうちいさな隣町で、親戚も住んでいるため何度か訪れたことがある(国道53号線!)。それにもかかわらず、そのページにたまたま目を落とすまでは、そんな近場に高名な現代美術館があるとは思いも寄らなかったのだ。灯台下暗しというやつである。 今夏もちょうどいま2年ぶりに帰省しているので、母と親戚の挨拶がてら現代美術館をめざし奈義町へ向かった。奈義町には自衛隊の日本原駐屯地があり、道程、大きな駐屯地の門構えのむこうに空軍のヘリコプターが見えて少々興…

僕がクソつまらない「写真」に惹かれている理由

写真というのはつまらないものだと僕はよく思う、とてもつまらない表現分野だ、と。 アートとして一部では認識されているのにも関わらず、表現方法としては相対的に見て他の分野よりも見劣りしてしまう。 映画とはちがって、写真はいつも平面的で、時間性というものが存在しない。映画の中では役者に言葉をぺらぺらと喋らせたり、ストーリーの文脈に沿って観客になにかを直截的に伝えることはたやすい。映像に音楽や効果音をつけたり、あるいはカット割りのテンポで観客を飽きさせない工夫をすることもできる。しかしながら、すくなくともいまは写真は音すら持っていない、あるのは連続性のなかから切り取った、たったひとつの光景だけだ。 絵…

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