トルコで僕は羊飼いになった – 前篇 -(トルコ旅2012その4)

トルコで僕は羊飼いになった – 前篇 -(トルコ旅2012その4)

話はすこし遡る。僕は何の計画もないまま先輩に呼び出されてカッパドキアにきて、これから残りの旅をどうしようかと思案していた。何となくインターネットでトルコについて調べていて、いまとなってはどこのサイトかも憶えていないのだけれど、偶然大自然のなかでたくさんの羊が写っている写真を目にする。その1枚の写真で僕はふと、いつからか抱いていた憧れを思い出した。「アルケミスト」をかつて読んだためか、あるいはモンゴルの放牧とゲルの生活を知って本当のノマドワークというものがやりたかったのか、もとの興味を持った理由はわからない。けれど、『羊飼い』という職を一度は経験してみたいと心のどこかで思っていた。そんなどこかに…

絶景のなかで意気揚々とバイクを走らして(トルコ旅2012その3)

絶景のなかで意気揚々とバイクを走らして(トルコ旅2012その3)

パスポートが見つかり、意気揚々と懲りずにバイクを借りた僕は、時速100キロでトルコの大地を疾走する。風を全身に受ける。眼前にはカッパドキアの果てしない光景が広がる。気分は高揚する。 ギョレメから北に約10km、あっという間にアヴァノスという隣町へ辿り着く、丘らしきものがあったので上へ上へと登りつめて、後ろを振り返る。 カラカラと晴れた空の下にカッパドキアの大地が広がっている、思わず両手を空に突き上げて背伸びをしたくなるような、そんな素晴らしい日。まさしく意気揚々と形容するのにふさわしい面持ちで僕は景色に対峙する。

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