(一般人のための)カンヌ映画祭サバイバルマニュアル

(一般人のための)カンヌ映画祭サバイバルマニュアル

67回カンヌ国際映画祭、一般人だけれどフラリと行ってきた。せっかくカンヌのちかくに住んでいるので、世界一の映画祭に行かないわけがないと思っていたものの、直前まであまり調べずにいたところ「果たして(お金のない)一般人でも参加可能なのかしら」「招待されるようなニンゲンじゃないとまったく映画見れないんじゃないの」という疑問も渦巻く次第。というか、そう思っているひとがフランス人でも非常に多い。 結論から言えば、”Oui et Non” (Yes and No)。詳しいカンヌ映画祭の説明に関しては、丁寧に説明している記事(『カンヌ国際映画祭開幕。「カンヌ」とはいったい何なのか』)…

雨が降り頻る八月のパリで

雨が降り頻る八月のパリで

これほど雨が降り続けていた8月のパリも珍しいのではないかと思う。多くのパリジャンはバカンスに旅立ち、代わりに観光客で溢れかえっている。不幸ながらにして残ることになったパリジャンは、その寒さのあまり秋冬用のコートを押し入れの奥から取り出して、嬉々としてパリを訪れている観光客たちも同様にブティックでセーターなどを買っているようだ。そんな8月のパリに、僕は観光客としてでもなく、かといってパリジャンでもなく、ほんのつかの間の滞在者としてフランス生活最後の1ヶ月を締めくろうとしていた。 とくになにもしなかった1ヶ月だった。凱旋門にもエッフェル塔にもモンパルナスタワーにも登っていないし、ノードルダム大聖堂…

ブルキナ日記 #01  |  というかなんで、ブルキナファソなんかに

ブルキナ日記 #01 | というかなんで、ブルキナファソなんかに

「ブルキナファソに留学に行く」と伝えたら、おもっていたより多くの人が「どこそれ?」と怪訝な顔をする。西アフリカ、コートジボワールとかガーナの上、マリの下だよ、などと簡単な地理を説明すると「それっていま流行ってるエボラ熱とか危ないんじゃないの」というもっともな指摘が飛んでくる。僕もすこし深刻な顔をしてみせながら、ブルキナファソにはまだ来ていないし、国境で接している周辺国にもまだ感染者はいない。もちろん日本にいるよりリスキーだけど、ウイルス自体は案外弱くてちゃんと対策をすれば…と長々とした講釈もどきを始めようとすると、それを遮り「というかなんで、ブルキナファソなんかに」と核心に迫ってくる質問にたど…

「未だ想像もできないものへの憧憬」、だれかのことばにドキリとすること
  • 2014/10/11

「未だ想像もできないものへの憧憬」、だれかのことばにドキリとすること

あなたをドキリとさせることばはどこからでもやってくる。友人が放ったさりげないひと言かもしれないし、ツイッターのタイムラインの海に漂っているひとつのツイートかもしれない。もしくは街角に貼られた広告のキャッチコピーかもしれないし、ラジオで流れてきた名前も知らないミュージシャンが歌う詞の一部かもしれない。そういうことばたちはいつも突然勝手にあなたの前に現れて、なんの許可もなしに頭の中を占拠してしまう。そのなかにはあるいは刺のようなものが潜んでいて、あなたのことをじわりと傷つけてゆくかもしれない。けれどもいくら取り除こうとしても、それはしばらくそこに居座って動こうとしないのだ。ただ、ドキリとさせられる…

『猿の惑星 : 新世紀(ライジング)』、僕たちは猿の世界にかくも感動できる

『猿の惑星 : 新世紀(ライジング)』、僕たちは猿の世界にかくも感動できる

劇場を出て早々に「いやあ、オモシロかった!」となんのためらいもなく興奮の入り交じった第一声をあげた。誰かと観ていた映画が終わって、すぐさまその感想を相手に伝えることに一瞬躊躇ってしまうことは多い。なぜなら「一言目」はそのあとの話の方向性を決定付けてしまうからである。だれかと映画を観に行くときは、エンドロールが流れている間に映画の1シーン1シーンを反芻しながら、「さてなんて相手に切り出そうか」と考えるのが常だ。会話さえうまく始まってくれれば、あとはなんとでもなるけれど、一言目には注意を払わないといけない。 この『猿の惑星: 新世紀』に関しては、臆面なく僕から「一言目」を伝えられたし、すぐさまこの…

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